【解決済み】Windows 11の電源モードが再起動のたびに勝手に変わる話

【解決済み】Windows 11の電源モードが再起動のたびに勝手に変わる話

2026年3月20日

「電源の設定を変えたのに、パソコンを再起動したら元に戻ってる…」

同じ症状にすこしの間悩まされていましたが、原因はWindows側ではなく、ASUSのアプリに潜むたった1つのスイッチでした。同じ症状でお困りの方のお役に立てれば幸いです。


環境

項目内容
パソコンASUS Zenbook Duo UX8406CA
OSWindows 11 Home バージョン 25H2
関係するアプリMyASUS(最初から入っているアプリ)

どんな症状が起きていたか

Windowsには「電源モード」という設定があり、パソコンのパフォーマンスと省エネのバランスを調整することができます。「設定 → システム → 電源とバッテリー」から変更できます。

こんな症状が起きていました

電源モードを「最適なパフォーマンス」などに変更しても、再起動・スリープからの復帰・シャットダウン後の起動のたびに、設定が別の値に勝手に戻ってしまう。何度変えても直らない。

Windows 11の「設定 → システム → 電源とバッテリー」画面。電源モードの設定箇所が表示されている

最初は「Windows 11のバグかな?」と思い、Windowsを最新の状態に更新したり、インターネットで調べた対処法(高速スタートアップをオフにする、コマンドで電源設定をリセットするなど)をいくつか試しましたが、どれも効果がありませんでした。


原因、MyASUSの「電源モード同期」

ASUS Zenbookに最初からインストールされている MyASUS の存在。

「デバイス設定 → パワー & パフォーマンス」の画面に「電源モード同期」の項目があり有効になっていました。

MyASUS の「デバイス設定 → パワー & パフォーマンス」画面。「電源モード同期」スイッチがオン(青色)になっている状態

「電源モード同期」ってどんな機能?

「MyASUS のファンモード設定に合わせて、Windows の電源モードを自動で調整する」という機能です。

つまり、MyASUSが裏でWindowsの電源モードを自動的に書き換え続けていたのです。だから、手動で変更しても再起動のたびに元に戻っていたというわけです。

ちょっと豆知識

MyASUSは、ASUS製パソコンにあらかじめ入っているASUS公式のアプリです。ファンの速さを調整したりバッテリーを長持ちさせたりする便利な機能が入っていますが、今回のようにWindowsの設定を自動で変えてしまう機能も持っています。知らないと原因に気づきにくいですよね。


解決方法:スイッチを1つオフにするだけ

解決方法はとても簡単です。MyASUSの「電源モード同期」をオフにするだけです。

手順1:MyASUSを開く

画面下のタスクバーの検索欄に「MyASUS」と入力して、アプリを起動します。

手順2:「デバイス設定」→「パワー & パフォーマンス」を開く

左側のメニューから「デバイス設定」をクリックし、上部のタブで「パワー & パフォーマンス」を選びます。

手順3:「電源モード同期」のスイッチをオフにする

「ファンモード」の項目の下に「電源モード同期」があります。スイッチをクリックして、青色(有効)→ グレー(無効)に切り替えます。

MyASUS の「電源モード同期」スイッチをオフ(グレー)に切り替えた後の画面

これだけで解決しました!

オフにしてから再起動してみると、Windows側で設定した電源モードがそのまま維持されるようになりました。


オフにしたあとはどうする?

「電源モード同期」をオフにすると、MyASUSのファンモードとWindowsの電源モードはそれぞれ別々に設定できるようになります。難しく考える必要はなく、普段は以下のようにしておくとちょうどよいと思います。

  • 普段使い: MyASUSのファンモードは「スタンダード」、Windowsの電源モードは「バランス」
  • 動画編集・重い作業のとき: どちらも「パフォーマンス」系に変更
  • 外出先でバッテリーを節約したいとき: 「ウィスパーモード」+「最適な電力効率」

自分の使い方に合わせて、好きな組み合わせを試してみてください。


【追記】ASUSだけじゃない!他のメーカーでも同じことが起きる

この記事を書いたあとに調べてみたところ、電源設定がメーカー独自アプリに上書きされる問題は、ASUSに限った話ではないことがわかりました。主要なメーカーごとにまとめてみます。


HP(ヒューレット・パッカード)

関係するアプリ・機能:「HP System Default Settings」

HPのパソコンには「HP System Default Settings」というプログラムが入っていることがあり、これが電源プランやスリープ設定を勝手に書き換えることが報告されています。

あるユーザーの調査で、電源設定が変わるたびにイベントログに「HP System Default Settings」のインストールログが記録されていることが判明し、HPサポートに問い合わせたところ、このプログラムをアンインストールするよう案内されたという事例があります。

対処法: 「設定 → アプリ → インストールされているアプリ」で「HP System Default Settings」を探し、アンインストールする。それでも直らない場合はHPサポートへ問い合わせを。


Dell(デル)

関係するアプリ:「Dell Power Manager」「Dell Optimizer」「MyDell」

DellのノートPCには「Dell Power Manager」というアプリがあり、バッテリーの充電制御やサーマル管理など、電源まわりを細かく管理する機能が含まれています。

なお、最近のモデルでは「Dell Power Manager」の機能が「Dell Optimizer」や「MyDell」アプリに統合されている場合があります。

電源プランやパフォーマンス設定が思ったとおりにならないときは、これらのアプリの設定が干渉している可能性があります。

対処法: 「Dell Power Manager」「Dell Optimizer」「MyDell」のいずれかを開き、パフォーマンスや電源に関する「自動調整」「自動最適化」系の機能がオンになっていないか確認してオフにする。


Lenovo(レノボ)

関係するアプリ:「Lenovo Vantage」「Lenovo Smart Performance」

Lenovoのパソコンには「Lenovo Vantage」というプリインストールアプリがあり、バッテリーや電源の設定を管理する機能を持っています。電源モードやパフォーマンスの自動切り替え機能がオンになっていると、Windows側の設定を上書きすることがあります。

対処法: Lenovo Vantage を開き、「デバイス設定 → 電源」の項目を確認。「パフォーマンスモードの自動切り替え」や「Intelligent Cooling(インテリジェント冷却)」などがオンになっていれば、オフに切り替えてみる。


セキュリティソフトが原因のこともある

メーカーアプリ以外にも、セキュリティソフト(例:Avast)の「ゲームモード」や「集中モード」がオンになっていると、特定のアプリ起動時に電源プランが自動で高パフォーマンスに切り替わることがあります。

また、IntelのCPUやチップセットを搭載したPCの場合、「Intel ラピッド・ストレージ・テクノロジー」や「Intel レディ・モード・テクノロジー」などの関連アプリが原因で電源プランが変更されるケースも報告されています。

対処法: セキュリティソフトの設定を開き、「ゲームモード」「集中モード」など電源に関係しそうな機能をオフにする。Intelの関連アプリがある場合は「リンク電源管理」を無効化する。


まとめ:電源設定が戻るときに確認すること

  • Windows 11で電源モードが勝手に変わる場合、MyASUSの「電源モード同期」が原因のことがある
  • MyASUS → デバイス設定 → パワー & パフォーマンス → 電源モード同期をオフにするだけで解決
  • Windowsのバグではなく、ASUSの独自アプリが裏で設定を書き換えていた
  • ASUS Zenbookシリーズをお使いの方は同じ症状が起きる可能性があります

どのメーカーのパソコンでも、電源モードが勝手に変わるときは 「Windowsの設定の前に、まずメーカー製アプリを疑う」 のが早道です。

メーカー確認するアプリ
ASUSMyASUS → 電源モード同期
HPHP System Default Settings
DellDell Power Manager / Dell Optimizer / MyDell
LenovoLenovo Vantage → 電源・パフォーマンス設定
共通セキュリティソフトのゲームモード・Intel関連アプリ

「設定を変えても元に戻る」という症状は、WindowsのバグよりもPCメーカーの独自アプリが原因であることが多いです。同じ症状でお悩みの方は、国産PCでもぜひメーカーアプリの設定から見直してみてください。


同じ症状でお悩みの方の参考になれば嬉しいです。